気がつくとそこは不思議で不気味な遊園地「コンフェッティア」。魂が囚われてしまっている主人公を操作して遊園地の脱出を目指すことに。
大丈夫、肉体はないから怪我で死んだりはしない。でも精神が完全に狂ってしまったら――?
前回レビューの『フーカーヘイズ』に続いて、同じくSteam NEXTフェスで配信開始された『Illusion Carnival』の体験版レビューです。
可愛くてダークでメルヘンな世界
ゲームを開始すると、絵本のような2.5D表現の遊園地を進んでいくことに。しかし遊園地には“異常”が溢れ、精神を蝕んでいく。
なおキャラクター同士の会話やステージの演出はかなりサイケデリック。急に画像が乱れたり文字が崩れたりは序の口。とはいえ、全体的に可愛らしい印象が強いので個人的にはそこまでホラー要素には感じられなかった。このあたりは好みに依りそう。
弾幕系アクションメインで、途中に謎解き要素もあり
ゲームとしてはいくつかのステージに分かれており、それぞれのステージでゲーム性が異なる。
最初のステージではチュートリアルを兼ねたアクション。ダッシュに依る回避と、スキルで“異常”を反転(無力化)していく。当然そのまま触れてしまうと「精神」が削られてしまう。
続いてのステージでは主に謎解き。
ヒントとなる看板を見て謎を解き、ドアに対して答えを入力して進むといった感じ。なお時々“異常”が出てきたりもするので、完全に謎解き一本というわけではない。
他にも巡回する“異常”を掻い潜って進むようなステルス要素もあったりと、特定の要素に一辺倒にならず中々に飽きさせないゲーム性だ。
キャラや世界観が気になるのならプレイの価値あり
感想としては、キャラ・世界観が少しでも気になったのなら是非ともプレイしてみてもらいたい。
アクションが苦手、ホラーが苦手という人でも(多少は辛いかもしれないが)プレイを続けられるのではないだろうか。ちなみに筆者は最終ステージのアクションとBGMが非常に好みでした。
製品版も同内容で無料公開予定
ちなみに今回は体験版としての配布ですが、内容は製品版と同じ内容とのこと。
体験版ではバグ報告・フィードバックをDiscordサーバーなどで受け付けている。
なお製品版は無料公開され、こちらは『Illusion Carnival』シリーズの第1作目として公開されるとのこと。
ゲームボリュームこそ(序章+1章分というこもあり)少なめだが、「これが無料でいいの?」という出来。日本語ローカライズの質も非常に高い。フリーゲームを探している人にも是非プレイしてもらいたい。
製品版のリリースはまだ未定(近日登場表記)だが、リリースと今後のシリーズを楽しみにしたい。
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ノア
元ゲームシナリオライターで、何やかんやあってQAに転向。現在はサービスアプリ開発の仕事をしつつ、趣味でゲームをしています。RPG、アクション好きで、アウトドア趣味はバイクとキャンプ。